インプレッション:ポルシェ 911
ポルシェ 911 ポルシェ 911
■プロフィール
 水冷第1世代の996はボクスターから1年遅れて登場。だが第2世代の997は、987ボクスターよりもひと足早く市場に投入され、05モデル中にカブリオレを追加。そして06モデルでは、シリーズ内での勢力を拡大する4WDのカレラ4/4Sも選べるようになった! 993/996の時代は「4S」のみがワイドだったが、今回から911の4駆モデルはすべてワイドボディに。「4S」の違いは心臓で、2駆のカレラSと同様に355馬力の3.8Lユニットを搭載する。
(発表:2005/8/1 UP:2006/5)
911の完成型「カレラ4&4S」も選べるようになった06モデル
 RRのカレラとの明確な違いは、高速走行やワインディングで実感する圧倒的なスタビリティ。現代の911は2駆でも公道で限界に達する場面は皆無に近いが(挙動安定化メカのPSMが標準)、ビスカス4駆メカ、ワイドボディ、そしてよりファットなリヤタイヤを与えられた、カレラ4の安定性と安心感はさらに高い。その差は当然、悪天候となれば一段と拡大する。
 それなら失ったものは? 60kgの車重増を意識するのは全開加速時。ダッシュ力がより強力で、走りに鋭さが漂うのはRRモデルだ。が、0→100km/h加速はカレラが5.0秒、カレラ4が5.1秒(クーペMT車)と、違いはわずか。また、RRカレラにはシャープで素直なターンインに代表されるフットワークの軽快感、カレラ4にはより高度な限界特性、一段と強力な立ち上がり加速という美点があり、操縦安定性の面から見ても両モデルは甲乙付けがたい。
 そこで選択の道標は……全天候型の高性能を求めるならカレラ4。3.8Lを積み、PASMと19インチを標準装備する「4S」なら、速さや刺激性も文句のつけようがないレベルだ。でも「911乗り」や、それを目指すコアなファンにオススメしたいのはRRのカレラ。操り方さえ知っていれば、その動きはまさに思うがまま! より濃厚な911テイストを味わうことができる。
(文:森野恭行 写真:内藤敬仁)
ポルシェ 911 全体に向上した質感や精度に加えて、「空冷時代」の造形モチーフを散りばめたのが見どころ。996より確実に「911らしさ」が強化された。それでいて、カップホルダーを導入するなど実用性も進化。 ポルシェ 911 子供用または短時間用と割り切った空間だが、2+2のありがたみを感じるシーンは少なくない。シートバックを倒せば荷室にゴルフバッグも楽に積める。
ポルシェ 911 高G旋回でも体をきちっとホールドするスポーツシートはオプション。チルトステアの導入で(テレスコは既採用)、ドラポジの設定自由度がさらに向上した。 ポルシェ 911 ワイドボディの違いは、真後ろまたは斜め前から見たほうがわかりやすい。2駆との全幅の差は40mmだが……リヤフェンダーはグッとグラマラスに変身。迫力と色気を増幅。
ポルシェ 911 世代交代に伴い996時代よりもタイヤを大径化。なんと、ワイドボディのカレラ4はリヤ295/35ZR18タイヤを標準装備する。前輪の駆動力配分は通常5%だが、状況に応じて最大40%を伝達する。 ポルシェ 911 後期型996で実績の3.6Lはプラス5馬力のパワーを獲得。レスポンスの鋭さ、高回転の伸びは折り紙付きで、「さすが911!」と思わずうならされる高性能と刺激性を提供。
ポルシェ911カレラ4(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 4425×1850×1310mm
ホイールベース 2350mm
トレッド前/後 1490/1550mm
車両重量 1500kg
エンジン 水平対向6DOHC
総排気量 3595cc
最高出力 325ps/6800rpm
最大トルク 37.7kgm/4250rpm
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前・後 235/40ZR18・295/35ZR18
バリエーション&価格
911カレラ・シリーズ 1082万〜1336万円
911カレラカブリオレ・シリーズ 1250万〜1504万円
911カレラ4・シリーズ 1196万〜1450万円
911カレラ4カブリオレ・シリーズ 1364万〜1618万円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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