インプレッション:ローバー 75 サルーン/ツアラー
ローバー 75 サルーン/ツアラー ローバー 75 サルーン/ツアラー
■プロフィール
 75シリーズは、ローバーがBMW傘下にあった時代に開発されたFF高級車。デビューは1998年秋だから、まもなく登場から丸6年を迎える。とはいえ、日本よりもゆっくりと時間が流れる英国では……それはまだ変革ではなく熟成の時期。フロントマスクを中心にリフレッシュされた75はまだまだがんばる。なお、日本のユーザーの要望を取り入れ、パーキングエイド(ソナーはリヤバンパーに装着)、DVDナビ、ウッドステアリングが採用されたことも、今回のマイナーチェンジの見どころといえる。
(発表:2004/5/24 UP:2004/8)
英国流の進化・熟成の道を歩む「BMWの落とし子」
 優美なスタイル、ハイセンスなメッキトリム、上質な風合いの本革シート……英国車のよき伝統と文化が育んだクルマ、それがローバー75だ。シリーズは、オリジナルのサルーンと、01年に追加されたツアラー(ワゴン)で構成。今見ても個性や魅力が色あせていないのは、そもそもが流行を追ったモデルではないからだ。
 そんな深みある味わいは、ステアリングを握ることでより鮮やかに実感することができる。まず気分をよくするのは、十分な実用トルクとねばり強さを持ちながら、中高速域では回す喜びと心地よいパワー感を提供してくれるV6・2.5Lの心臓。ATの制御などに年代を意識する場面もあるが、ツアラーで約1.6トンに達する車重に対しても性能は満足のいくもの。クルージング時の静粛性も高級車にふさわしい。
 だが、より以上に印象的なのはシャシーバランスのよさ。改良メニューのひとつであるハンドリングの改善を、ウエットの峠道で確認することができた。クルマに誘われるままペースを上げていっても……挙動は安定。75はだらしなく姿勢を乱したりはしない。改良前と比べて重めになった操舵力も、走りのしっかり感を強調するカギになっている。それでいてサスはしなやかさを残し、乗り心地もなかなか良質。コツコツと熟成を重ねるのが英国流の進化。新型ローバー75は、それをきちんと体現している。
(文:森野恭行 写真:内藤敬仁)
ローバー 75 サルーン/ツアラー 要望の多かったウッドステアリング(本革とのコンビタイプ)を採用し、ブリティッシュネスをより強くアピール。DVDナビ標準化も見逃せない。内装はベージュ、ブラック/グレーの2タイプを設定。 ローバー 75 サルーン/ツアラー アッパーミドルらしい広いニースペースを持つ後席(写真はツアラー)。高めのサイドシルはまだ気になるが、シート形状の改良により乗降性は確実に改善。
ローバー 75 サルーン/ツアラー パイピングを施した上質な本革シートは、英国高級車のクラフトマンシップが実感できるアイテム。前席パワーシート(運転席はメモリー機能付き)を標準装備。 ローバー 75 サルーン/ツアラー グリル、ヘッドライト(キセノン式を標準化)、バンパー、アルミなどをリ・デザイン。品のよさを保ちつつ、よりスポーティで精悍なルックスに変身した。
ローバー 75 サルーン/ツアラー 奥行きに余裕があり。幅や高さも十分。1222Lの最大容量を持つツアラーは、本格ワゴンの資質を備える。便利なガラスハッチ、上質なトリムが自慢だ。 ローバー 75 サルーン/ツアラー 177馬力を発揮する2.5L V6を横置きにマウントし、JATCO(ジャトコ)製5ATを組み合わせている。
ローバー75サルーン2.5V6コニサーSE(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 4755×1780×1425mm
ホイールベース 2745mm
トレッド前後 1505mm
車両重量 1530kg
エンジン V6DOHC
総排気量 2494cc
最高出力 177ps/6500rpm
最大トルク 24.5kgm/4000rpm
10・15モード燃費 9.5km/L
サスペンション前/後 ストラット/Zアクスル
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 215/55R16
バリエーション&価格
ローバー75サルーン2.5V6コニサーSE 498万円
ローバー75ツアラー2.5V6コニサーSE 520万円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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